一宮(いちのみや)・・・平安時代後期、ある地域の社格が一番高い神社を表しています。
ある地域とは、律令制に基づいて定められた国(地域)を指します。当時、各々の国で任命された国司は、一宮、二宮、三宮・・・と社格が高い神社から順番にお参りしていたそうです。
鎌倉十井(かまくらじっせい)・・・鎌倉で良質の水が湧いたり、伝説の残る井戸を言います。
唐破風(からはふ)・・・屋根の形がゆるやかに曲がっています。
鎌倉13仏巡拝・・・十三仏を参拝すれば、亡き人の追善になりまた追善を行ったという善行の功徳により自分が死んだ後に、十三王の審判から救済され後生は善處に生じると信じられ、十三仏信仰が盛んになり現在でも日本各地に十三仏霊場があり多くの人が巡拝しています。
鎌倉にも十三佛霊場があります。御朱印帳を持って、慈悲にみちあふれた仏様・忿怒身の仏様・優しい仏様たちに、私たちの過去から現在までの罪障消滅と未来は善處に生まれるように、また冥土に旅立った両親・家族・親類縁者の追善のために巡拝に出てみませんか。 きっと何かにふれ会えるでしょう。
鎌倉五山・・・(禅宗寺院の格式を表したものです)
臨済宗における寺院の格付け制度です。京都と鎌倉にそれぞれ五山があり、五山の上に別格として京都の南禅寺があります。
勧請 (かんじょう) ・・・神様・仏様の分身・分霊を他の地へ移して、新たに祀ることを言います。
帰依 (きえ) ・・・信仰を仰ぐこと。
祈願寺 (きがんじ) ・・・仏様に願い事をするお寺を祈願寺 と言います。
祈願所 (きがんじょ) ・・・神様に願い事をする神社を祈願所 と言います。
眷属(けんぞく)・・・仏さまに付き従っているものを言います。
こけら葺き・・・これは薄い板を幾重にも重ねてつくる工法で、ユネスコ無形文化遺産に登録されている伝統建築工匠の技です。
鎌倉時代に中国から伝えられた建築様式である①扇垂木(おうぎだるき)屋根の勾配や軒の反り、②花頭窓(かとうまど)窓枠の縦の線が真っ直ぐ、等を見ることができます。
国宝・・・文化財保護法に基づいて国(文化科学大臣)が①建造物、②美術工芸品、⓷文書などの3分野のうち、価値が高く保護すると判断したものを重要文化財と言います。
これら重要文化財の中でも特に価値が高いものを国宝と言います。
五大明王・・・
中心に⓵不動明王(ふどうみょうおう)がいらっしゃり、
その周りに②大威徳明王(だいいとくみょうおう)、③軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)、④降三世明王(ごうざんぜみょうおう)、⑤金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)がいらっしゃいます。
五体の明王の総称を言います。
護摩行・・・
Ⓐ100日間にわたり
Ⓑ虚空蔵菩薩の真言を100万回唱える
修業を言います。
この修業をするとあらゆる仏教の経典を理解することができると言われています。
護摩供養が1月、5月、9月の13日に行われます。
三尊像・・・三尊像とは中央にいらっしゃる仏様をⒶ主尊と言います。そして両脇にいらっしゃる仏様をⒷ脇侍といいます。
脇侍はあくまでも主尊の補助をします。
重要文化財・・・文化財保護法に基づいて国(文化科学大臣)が①建造物、②美術工芸品、⓷文書などの3分野のうち、価値が高く保護すると判断したものを重要文化財です。
これら重要文化財の中でも特に価値が高いものを国宝と言います。
史跡・・・文化財保護法に基づいて文部科学大臣が指定する歴史上重要な事件や施設などのあった場所を言います。(貝塚、城跡、集落跡、古墳、などの遺跡)
諡号(しごう)亡くなられた後に送られる名前です。
または貴人、僧侶などの生前の行いを褒め称える名前です。
持仏堂・・・日常的に礼拝する仏像
書院造り・・・書院を建物の中心にした住宅様式のことです。
神仏習合・・・もともと日本にある自然発生した民族固有の宗教をⒶ神道と言います。
一方Ⓑ仏教は6世紀に大陸から伝わった宗教です。
神仏習合とは、これら神道と仏教の2つの異なる宗教を混ぜ合わせて組み合わせたことを言います。
例えば神社に山門があったり仏像が祀ってあったり、お寺の境内に社があったりすることから分かります。
幕末頃まで神仏習合は続いていました。
神仏分離・・・明治政府が布告した神道と仏教を分離させる政策のことを言います。明治維新の政治的理想である王政復古・祭政一致を具体化しようという宗教政策で、神道を保護し、仏教を抑圧する政策となりました。
そのため神社から仏像や僧像、経巻などが取り払われる、過激な廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)運動へと繋がっていきました。
明治維新直後に神仏分離は行われました。
禅宗様(ぜんしゅうよう・・・日本の伝統的な建築様式の1つです。中国(北宋)から伝わった建築様式です。
檀家 (だんか) ・・・葬祭や供養などを特定のお寺で行ってもらう代わりに、そのお寺に所属し経済的に支援することを言います。
勅願寺 (ちょくがんじ) ・・・その時代の天皇や上皇が国家鎮護・皇室繁栄などを祈願して建てたお寺や神社を言います。
登録有形文化財・・・所有者が自ら申請することで、文化財登録原簿に登録される有形の文化財です。
建造物と美術工芸品の2種類あります。(国宝や重要文化財などは所有者ではなく国が文化財を指定します。)
廟所 (びょうしょ)・・・霊を祀っています。お墓です。
塔頭 (たっちゅう)・・・高僧のお墓等のことを言います。
菩提寺 (ぼだいじ) ・・・祖先から崇拝しているお寺に、先祖からの代々の位牌を納めているお寺を言います。菩提所と言われることもあります。
寄棟造り・・・(よせむねづくり:4方向に傾斜する屋根面をもつ日本の建築様式)
櫓 (やぐら)・・・ 鎌倉地方特有の山の斜面に穴を掘った横穴式の石窟です。