仏教・・・
発生 2500年前。古代インドで誕生しました。
そしてインドから中国、日本へと伝わっていきます。
やがて礼拝の対象として仏教の開祖・お釈迦さまをモデルにした仏像が祀られるようになりました。
さらに長い年月を経て、仏像はその姿を変えていきます。より多くの人々を救うためには、お釈迦さまの心を様々な形で表現することが必要だと考えられたためです。
また古代インドの神々も仏教に融合されてその種類が増えていきます。こうして如来や菩薩、明王など数多くの仏様が生まれていきました。

仏社会の序列・・・
名前はランクを表し、ランクから履歴が分かります。
仏像は手の形から装飾品まで全て何らかの意味を持っています。
仏像の種類は4種類です。
仏像に表現される仏様は、如来、菩薩、明王、天の大きく4つのグループに分けられます。
最も格が高いのは如来です。
それに次ぐ菩薩は如来の助手にあたります。
そして続く明王は仏教発祥以前から崇められていた異教の神が改心して仏教の守護神となったものです。

如来・・・悟りを開いた仏様です。仏界から降り、心理の体現者として人々を悟りの境地へ導きます。悟りを開いたお釈迦さまがモデルです。袈裟一枚のみまとっている質素な服装です。
菩薩・・・まだ悟りを開いていない仏様です。(自身も修行しながら人々を救っています)王子時代のお釈迦さまがモデルです。そのためきらびやかな装飾品を身に着けています。
明王・・・大日如来の化身です。(怒りの形相で人々を叱り教えを諭します)
 ・・・仏様が住む世界に悪者が寄り付かないよう守護神として如来や菩薩、仏教徒を守ってくれる存在。武人の姿をしている。
⓹その他・・元は異教の悪魔や悪鬼。改心して仏教の守護神に加わった者。

本来、仏とは仏陀の略称です。
現在では他の階級も全てを含めて仏と呼ぶのが一般的となっています。
サンスクリット語の仏陀を語源としています。仏陀とは悟りを開いたものに対する尊称です。
5つのグループの中で悟りの境地に連しているのは如来だけです。

初期の仏教では、人間から如来になれたのは釈迦だけだとされていました。そのため如来と言えば釈迦のことを指していました。
ところが釈迦が亡くなられてから500年ばかり経った紀元1世紀ごろになると、実は釈迦以前にも仏陀になった人物がいるとの説が広まりました。そして仏の数が一気に増えていきました。
そのため新しい如来と区別するために、釈迦如来と呼ぶようになりました。

この仏の数が増え始めると、仏像をつくって崇拝するようになりました。

初期の仏教徒も釈迦を偉大な先覚者として尊敬はしていましたが、その敬意はあくまでも血肉を持った人間としてでした。
しかし仏像として拝まれるようになって以降から、釈迦は神格化されあらゆる苦しみから人々を救済してくれる超人的存在へと変わっていきました。
釈迦如来と言った場合には、特にこの神格化された仏陀を指すことが多いです。

 

 

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