千は数ではなくて無限という意味です。
千本の掌に一つずつ眼を持ち、千本の手と千本の眼であますところなく苦しみを見つめると言われています。
そのため一人一人悩みや苦しみが違うために、救いを求める人に応じた無限の姿で現れ無限の慈悲で救ってくれると言われます。
病気平癒や延命、減罪の功徳
丑・寅・・・虚空蔵菩薩
虚空とは空間のことです。
宇宙のように無限に果てしなく広がる大きな智慧と福徳で、あらゆる願いを叶えると言われています。
民間信仰では、智慧抜けの仏様として信仰されています。
仏の中でも一番の智慧の持ち主で、3人寄れば文殊の智慧というように「知」を司る菩薩様です。
様々な智慧で人々を救済する仏様です。
また実在の人物で経典の編纂と体系化を行ったと言われています。
「文殊」とは「素晴らしいお経」という意味だとも言われています。
普賢とは「見えている部分や見えていない部分はもちろん、現在・過去・未来においてすみずみまで」という意味です。
行の普賢と言われるように実践する菩薩です。
あらゆる時あらゆる場所に現れて人々を救うと言われています。
法華経を護る菩薩です。
法華経は女性も浄土に往生できると説いていることから、平安時代以降女性の信仰を集めています。
智慧の力で人々の悟りを開く手伝いをし、迷いを除くと言われています。
特に老いによる悩みの手伝いを得意とされています。
勢至菩薩の姿は観音菩薩とほぼ同じです。
見分ける違いは、頭の宝冠にあります。
観音菩薩の宝冠には化仏(けぶつ)がありますが、勢至菩薩の宝冠には宝瓶(ほうびょう)があります。
この宝瓶には水の瓶がついていて、知恵の水が入っています。
全ての宇宙を表現したものが大日如来だと言われています。
そして全ての他の仏様は大日如来が姿を変えたものだとも言われています。
そのため宇宙のあらゆるものを救うとされています。
不動明王は智慧から生まれたため、真実を語ると言われています。
右目を天に左目を地に向ける天地眼で世界の全てを見渡しています。
表情とお姿は「怒り」の表現をされています。
これは憤怒の表情とお姿で、人々に寄り付く悪(煩悩や悩み)を滅するためと言われています。
またその怒りの内には無限の慈悲が溢れており、
そのありあまる慈悲の心は、背中から燃え上がる炎となって表れているとも言われています。
はるか西の彼方の極楽浄土に住む阿弥陀如来です。
南無阿弥陀仏と唱えれば生前に悪い行いをした人でも、死んだ時に極楽浄土に連れていってくれると言われています。
信仰深かった者には菩薩を従えにぎやかに迎えに来てくれますが、そうでない者には姿を見せず声の響きだけで導くそうです。
その時生前の信仰や行いによって9段階の迎えがあると言われています。
はるか昔、インドのある国王が人々を救いたいと発起し王位を捨て、出家して宝蔵と名乗り修行僧になりました。
そして長い修業の末西の彼方に極楽浄土を作り阿弥陀如来となりました。